2007-05-09
ふと思い出したんだけど、ウチの母は30過ぎて免許を取った。 私が3歳の頃ね。よく覚えてる。
で、40代かなぁ、免許更新させなかったんだ、父が。
なぜって、ほら、キッチンドランカーでこっそり酒飲むような母だったから、危なっかしくって免許なんか取り上げたってことですよ。
今思うと酒飲んでひっくりかえるようになったのは、私が小学校2〜3年生頃。一緒に住んでいたおばあちゃん(父の育ての母親)が亡くなってからなんだよね。
まぁ車は運転しなくはなったけど、歩きや自転車で酒屋へ行って酒を飲んでは道端で眠り込んで警察や救急車を呼ばれるなんて日常茶飯事だったわけで。
でもさ、自分でどこにも行けないんだよなぁ。免許無かったら。 いや年取ってさ、別にどこも出掛けないでいいんだろうし、年寄りの運転も危ないからいいんだけどさ。 私だったらイヤだよなぁ。。。
どこに行くのでも、自分で判断して自分で出掛けたいよなぁ。
例えばさぁ、専業主婦で、何をするんでも旦那にお伺い立てないといけない、とか。そういうのもイヤだなぁ。 専業主婦でも、旦那の金は自分の金だ、って思ってるんだろうけど、私は旦那の金で暮らすのもイヤだからかなぁ。 実際にはお伺いは立てるけれども好きにはしてるんだろうが。
私は自分のことは自分でやれなきゃやだなぁ。
母は特には言わなかったけど、働くってことがイヤだったんだろうと思う。 若い頃は働き者だったと思うし、あんな父と子供4人を育てるのは大変だったと思うし、働かざるを得ない状況だっただろう。
でもさ、もともと裕福な家だったらしいんだけど、終戦後貧しくなって、たぶん小学校しか出られず、すぐに働くために家を出たんだよね。 働くのは「貧しいから」で、裕福な家の女子は学校を出ても働かないで家に居る時代だったんだよね。 だから「働く」ことは、自分で立つための前向きな話じゃなくなってくる。家で誰かに守ってもらうこと、結婚しても家に居て旦那に守ってもらうことが、高級なっていうか、それが理想なんだよね、きっとこの時代の人は。
自分の人生って考えないのかなぁ。 理想はそれでもいいけど、それって何も無いなぁ、自分の人生ってどこにあるんだろう。
働かなかったら、自分の人生を生きて行けないって思うけど。 自分で立ち上がらなかったら、いつも誰かに守られてるってことは誰かに支配されているってことじゃないか?
そんな人生イヤだよ。 年取っても自分の思うようにできないなんて。 そんなふうになりたくないから働くんだよ、私は。 貧乏がイヤだからじゃないよ。
年取って、旦那の年金あてにする人生なんて、絶対イヤだ。
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